海野次郎展

- 水墨思想 -


海野次郎は水墨画技法を求めて京都市立芸術大学日本画科へ入学するが、そこで告げられたのは、今ではそれを十分に教えることのできる人が居なくなってしまったという現実だった。


  彼は1986年に退路を断って奥多摩町の峰集落へ転居した。 一度は断念をした水墨画ではあったが、このままでは終われないと、古人に倣って直接に山から水墨山水画の技法を獲得しようとしたのだった。


 10年後の1997年に、海野は初めての水墨画による個展を開く。中国、日本の伝統という地層を探って、現代に水墨の苗を植え付けることに成功したのだった。以後、「破墨派宣言」を経て、水墨思想に基盤をおいた絵画の展開に取り組んでいる。

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